旅ゆけば~よろずな diary~

旅の記録と日々のあれこれを綴った日記です。

この爽快感がいい!昔取った杵柄が、チームに素敵な笑顔と勝利をもたらした・・・お話。

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先日、調布市にある『武蔵野の森総合スポーツプラザ』という場所へ行ってきました。

 

さて何をしに?

今まであまりブログでは書いてこなかったのですが・・

 

実は、かれこれ40年ぐらい前の学生時代から、某Tがつくスポーツ(すみません、卓球です)を、かなり厳しかった環境で約10年やっておりました。

 

最終成績は野球で例えると、もうちょっとで甲子園に行けるかなぁ~というくらいでしょうか。

ある時期には、練習しすぎて足先からの出血でシューズが赤く染まったエピソードも。

 

当時のウエアがいまだに捨てられません。スーパースターのジャージ流行りましたねー。

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今は、たまーに地域の公民館とかでお遊び程度。

それでも数年にいちど、どこからともなく小学生や中学生、はたまたシニアのおばさまなど初心者の方からコーチを頼まれたりすることもあります。

 

そういえば夫と知り合ったのも、そういうコミュニティに顔を出していた時でしたね。

私がマンツーマンで手取り足取り。いまでは夫も若葉マークではなくなってイイ感じです!

 

で、ここからが本題。

 

当時の恩師や先輩、同級生のつながりで、今でも東京都の社会人の連盟団体と何故か渋谷区の団体に一応選手登録をしています。

登録は、万が一のときの補欠選手のようなものなのですが、

その万が一が数年ぶりにきちゃいました。

 

2021年になってすぐのこと。

「急で申し訳ないのだけれど、もし都合がつけばお願いしたい!人数が足りなくて。」

聞けば、緊急事態宣言の関係で出場を辞退する人が出てきたんだそうで。

 

コロナが心配だけれど、お世話になった人のお願いだ。

「愛の不時着」にうつつを抜かしている場合じゃないのだ(笑)

 

コロナ対策はルールを変更して万全にするということだし、夫にも了解を得て、いざ!

 

生活圏以外の場所へ来たのは数か月ぶり?

1時間以上の運転は、愛の不時着サントラ盤でリラックス。

 

味スタ(味の素スタジアム)からの〜

 

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武蔵野の森総合スポーツプラザ !

 

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メインアリーナは、コンサートで来たこともある。

試合をするのはサブアリーナ!

 

それでも、足が震える。

だって、温泉卓球じゃないよ~、東京都の公式の大会なんだもの。

 

ダイジョウブか?私。

うん。私にはリ・ジョンヒョク中隊長がついているんだから。(何を言ってるんだか)

 

ヤバい、ガチです。これ。

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よく福原愛ちゃんが言っていた。

「卓球の試合は、全力疾走しながらチェスをするようなもの」

 

私は、5試合中2回出させてもらった。

 

その日いちばんのピンチの局面。

5セットマッチで相手に2セット先に取られていた。

あと1セット取られたら自分の負け。

しかも3セット目の2-8。(※11点で終了です)

絶体絶命、相手は実力者だし自分でも無理だろうと思っていた。

 

ここからは落ち着いて1本ずつ。

なんてったって私には中隊長がついている。

(だから、ついてないって)

 

愛ちゃんの言葉どおりチェスのように相手の心理を探りつつ、いにしえの引き出しからあれやこれを試してみる。

 

捨て身になったとたん、本当に風が吹いてきた。

 

頭の中の普段使ってない部分から何かが分泌する。

そう、あの異国ひとり旅でのピンチの時のアドレナリンにも似た・・・

 

もうわたしは愛の不時着オバサンではない!!!!

 

それから8-8まで追いついて、相手が消極的になっていくのを肌で感じ始めた。

そこからは相手のミスでなんとか1セット取れ、

すると、そのセットを取ってからは、流れが変わり結局・・・逆転勝ち。

 

終わった・・・。

勝ったよ・・・。

 

流れが変わるのは、卓球の試合ではよくあること。

逆の立場もある。

「魔の3セット目」といって、2セット取ったからといって安心したり守りに入ってしまうと相手のほうが捨て身になってのびのびプレーができたりする。

 

捨て身の相手は本当にこわい。

 

だから、最後まであきらめてはいけないのだ。

 

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「ひっさびさにカッコいい試合見せてもらったよ」

「現役の時もさ、接戦になっても絶対勝ってくれたじゃない?」

同級生や先輩にほめられて、嬉しくないわけがない。

 

しかもチームも勝利。

貢献できたことが何よりの喜びである。

 

コロナ渦で1年間公式の試合ができなかったらしく、帰りのマスク越しのみんなの笑顔がキラキラしていた。

 

昔、練習がきつすぎて、嫌々やっていた時もあったけれど、昔取った杵柄が長い時を経て50代のわたしに爽快感と大切なことを届けてくれたような気がした。

 

なんだか新年早々思いがけないことが起こって自分でも驚いた。

コロナがなかったらこういう事もなかったかもな。

案外、いい年になるかもしれない。