旅ゆけば~よろずな diary~

旅の記録と日々のあれこれを綴った日記です。

時間を超えて届いた一通の手紙。それは昭和の時代の大切なたからもの。・・・のお話。

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このStayHome期間に、昔からの友だちと懐かしいものを写真に撮ってLINEで送りあっている。

みんな、断捨離とか片づけとかしているうちにだんだんと「何これー!」とか「いい時代だったね」っていう共感や反応を楽しむようになってきたようだ。

 

私も仕事が時短で交代制になり、空いた時間にひたすら本を読むのもちょっと疲れる時もあるし・・・

こんな時間がたくさんあることも、この先めったにないかもなーと思い乗っかることにした。

 

卒業アルバムやら、サイン帳、賞状、部活の日誌、写真などゴソゴソやり始めると忘れていた過去や恥ずかしくなる想い出がごっそり出てきて思わずポッ。

 

 

そんな中、大事にとっておいた1枚の学級通信をみつけた。

 

いわゆる学校のクラスの新聞のようなもので、当時はガリ版刷りで担任の先生が一生懸命作ってくれていた。

でも私、なんでこれ1枚だけを大切にしていたのかな・・・

 

この1年間、楽しく過ごさせてくれてどうもありがとう。

 

君たちと接する事は、自分の中に眠っていたエネルギーがまた燃え始めたようでした。僕の授業は、まだ拙く、闇の中を手探りで教育を追い求めているようなものです。そんな授業を真剣に受け止めてくれて、本当に感謝しています。

今までいろんなことがありましたね。時間は羽が生えたように過ぎ去っていきました。

そんな中で、君たちはとても輝いて見える。何かに向かって、ただひたすら駆け続ける白馬のように、見ていて清々しいのだ。

君たちに望むことは、大きな志を抱き、今日を自分の力の限り生きてほしい。そしていつも健康であってほしい。

 

結びとして僕は君たちの事をいつまでも忘れないでしょう。

道で見かけたら気軽に声をかけて下さい。そして困ったことがあったら相談して下さい。

君たちとはもっと一緒に学びたかった。

 

いつまでも、君たちの先生として。友人として。

 

これを読んでわかった。

 

中1の時の担任の先生が転勤が決まって、その先生の最後の学級通信。

お別れの言葉だったから・・・・・・。

 

困ったことがあったら相談して下さいと。

そして最後に名前と住所と電話番号が書いてある。

 

たしか!

 

中学生から高校生になるとき、年賀状や暑中見舞い、高校生から短大、そして就職。

事あるごとに悩みを手紙に書き先生に出していたんだっけ。

先生はその度に本当に真剣に返事をくれた。

 

その返事、どこかにあるはずだ・・・・

 

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おまえも、そんな事で魂をすりへらすのはやめとけ。

例え話だけどな、庭が在って、そこに毎日少しずつ木から葉が落ちるとする。これが悩み。落ち葉は掃いても掃いても無くならない。生きている限り。毎日毎日落ち葉を掃くこと、これが生きることじゃないだろうか。ためておくと生きること、そのものを否定してしまう人もいるんだ。 

単純なくり返し、これを馬鹿にしちゃいけない。人間は口から食物をとって肛門から便を出す。この単純なことは必要なんだ。一か月分を食いだめできる奴がこの世にはいないんだぜ。この単純なくり返しをして生きているんだ。

だから、生活に単純、複雑なんて枠をつくるような考え方はやめるんだな。毎日落葉が在るんだから・・・ナ!

今のおまえに必要な事は晴れの日も雨の日も風の日も楽しむ習慣をつくることだ。

生きることを楽しむ習慣を身につけな。

 

あった。

 

日付は1987年8月8日。33年前だ・・・・・・・

 

当時20歳ぐらい、働き始めて仕事ばかりの毎日。何度も何度も読んだ、いちばん強烈な印象の一通がそこにあった。

 

どんな毎日でも日々楽しんで暮らす習慣を身につけること。

これが先生からのメッセージ。

 

いま、こうして読めたことをありがたく思う。

 

そして、このきびしくあたたかい手紙の最後に、こんな気づかいも添えられていた。

ひとつ気になるのは、おまえが俺に影響されすぎて、カリスマ的に自分に負荷をかけ過ぎないようにする事と思う。女の優しさや、つつましさとかは男にない美しいものだ。それを投げ捨てる事はしてほしくない。

まあ、いつも心に太陽を!ってなもんでお互い頑張ろうや!

そんな俺も今は戦いの真っ最中だ。いちばんの大敵は自分自身なんだ。おまえの手紙は砂漠の中のオアシス、夏の炎天下の清涼飲料水みたいな役目をしたんだな。これが。

ありがとう。

その後の、とがってた若かりし私を予言したような言葉。

 

今読んでも惚れてまうがな~♡

ほんとに私をよく見てたなぁ、そしてなんという愛情のある手紙を書く人なんだろうと改めて感謝した。

 

もしかして・・・

私の初恋の人だったかもしれないな。

 

先生はいま、60代半ば。

どこでどうしていらっしゃるのだろう。

気になって気になって、グーグルマップで当時の住所を検索したら有名うどん屋さんのチェーン店になっていた。

 

きっとカッコいいおじさんになっているだろう先生に会ってみたい気もする。

 

日々是好日。毎日毎日落ち葉を掃くように生きる 。

こんなタイムトラベルがあると、おうち時間も悪くない。

 

 

お題「#おうち時間