夫が、1週間長野に出張となったのをいいことに・・・・・(笑)
夜な夜なひとりNETFLIXで「1話のみ、お試し視聴会!」みたいなことをしていたら、みつけてしまいました💦
私好みの作品の予感。中毒性がありそうなヒューマン系。
その名も、
「私の解放日誌」
(2022年4月)
韓ドラの日本語タイトルは、どうしていつもこうなのじゃ?正直このタイトルだけでスルーの方も多いと思う。
だけど、だけど。
めずらしく1話でその世界にハマってしまった。
ソウルまで通勤1時間半、往復3時間の田舎の村に暮らす主人公の女性ミジョンとその姉と兄。繰り返される日常に空虚さを感じ、その人生からの解放を望む3人。
・三兄弟の父の仕事を手伝う、過去を隠して村に来た謎の男、ク氏(苗字しか名乗らない、酒浸りはアルコール依存症の域)
・主人公の末娘ミジョン(初恋の相手に騙され多額の借金を肩代わりする)
このふたりが、だんだんとお互い惹かれあっていく、その心の動きがドラマの柱なのだが・・・
とにかく序盤が暗い・・・・・・・。
この感じ、私は嫌いじゃないし、何か前に観たことあるドラマに似ている。
セリフも少なく、ク氏が遠くを見てただ焼酎飲んでるシーンとか、農作業や一家の無言の食事シーンも多い。
日本国内だったら、是枝監督の作品がお好きな方はストライクゾーンかもしれないな~と、興味を持って色々検索してみたら、
私が以前とりつかれた主人公が笑わないドラマで有名な(!)
あの、
「マイ・ディアミスター~私のおじさん~」
の脚本家、パク・ヘヨンさんの今年の新作だった。
やっぱり!
これも、暗かったけど印象に残るドラマだったな。
どちらのドラマも、主人公の男女の寄り添う感じが、ふつうの恋愛じゃなくて人間愛。
ひとりの人間と人間の愛情というか。
う~ん、うまく書けないから、このシーンを貼ろう。
このシーンはセリフがひとつもないのに大好きで、何度も何度も観た。
韓国ドラマでは、落ち込んでいる人に「元気を出して」と食事をすすめるシーンがけっこう多いのだけれど、このドラマのこのシーンは、ほんとピカイチ!
(※そういえばワタシ自身も、こころもからだも弱っているときに「ほら、食え」といってくれた男性と結婚してます。)
ク氏を演じる、どことなく浅野忠信似のソン・ソック氏。
決して華やかなイケメンじゃないけど表情と仕草だけでここまで愛情が伝わるなんて、偉大な俳優さんだわ~♡
ふたりが急接近するきっかけになったミジョンのセリフ。
「1日24時間のうちマシな時間は1~2時間で、残りは全て耐える時間。
とにかくもう疲れた。それでも、牛追いのように何とかして自分を追い立てて。
なぜ生きるのかはわからないけど、生きてるうちはきちんと歩こうと思うの。」
そんな真面目な話を、あんな可愛いキラキラした女性が言っているのに、
「牛追い、俺みたことねぇな。」
といいながら、冷蔵庫からアイスを持ってきてミジョンに差し出すク氏。
(そこ?と、もちろんツッこみました。)
お互い、過去に何があったのか、
どこでどう傷ついてきたのか、
そしてミジョンに至っては、ク氏の下の名前も聞かないし、お酒をやめろとも言わない。
でも、この人だったらとか、今だったらとか。
過去を話して自分の心を解き放たれたい・・・そういう瞬間が自分にもあるような気がする。
事実、このドラマを観始めてさきほどのミジョンのセリフを字幕で追っていたら、5年前のある場面が、いきなりよみがえった。
(大きい声では言えないけど)2か月間、行動制限された精神科病棟を退院して、夫に頼んで真っ先に立ち寄ってもらったコンビニのコーヒーを口にしたとき、
「ああ、私は生きて社会に戻れたんだなぁ」と、思った。
あれこそ、解放された瞬間だった。
ブログに記し、誰かに読んでもらって。
その辛かった場所へあえて訪ねていって。
こころの解放を経て、自虐できるくらい今は健やかなんだな。
人間は、つらい過去や、思い出したくない出来事ほど、心に閉じ込めてしまう。
でも、受け止めてくれる人がいるだけで、癒えて心が解放されることもあるかもしれない。
さあ、また続きを観て、自分のこころを解放するとしよう。
ク氏の正体がまだわかっていないし、(だいたいは想像がつく。裏社会の人かな~)
ミジョンのだまされた借金問題もどうなるのか。
そして・・・・最大のポイント!
「最終話がよくわからない」というたくさんのレビューは気にしない。(笑)(*^^)v