旅ゆけば~よろずな diary~

旅の記録と日々のあれこれを綴った日記です。

2年前の闘病日記に思う。なにげない日常生活がいかに大切であるかを・・・のお話。

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先月行ってきた韓国釜山は、心がほっこりする景色や人との出会いもたくさんあり、とっても良い旅でした。

 

それなのに連日報道される、この日韓関係。

そして国内ではとんでもない事件のニュース。

ワイドショーも芸能界でも何かざわついている。

私自身といえば仕事で理不尽なこともあった。

 

そんな中、部屋の片隅に1冊のノートをみつけた。記憶から消えていた、いや消していた闘病日記。

 

書き始めた日を見てびっくり。

2017年7月25日。

そう!2年前の今ごろ。

なんていうタイミングで出てきてくれたんだ。

 

私にとって2年前の2017年は、ちょうど50歳。

見えない病魔と闘って2度入院することになり忘れられない年なのでした。

 

もうひとつのブログです。

(少し内容が重いかもしれませんが読んでいただけると嬉しいです)

outblue69.hatenablog.jp

 

よく「更年期のホルモンバランスの乱れ」って一言でいってしまうけれど、更年期じゃなくても人間は 、セロトニンという脳内ホルモンがカラカラになり、いわゆるうつ状態になると本当にこわい。

 

これは経験してわかったことだけど、旅とか仕事、パソコンやブログとかはものすごくハードルが高いものになってしまう。それよりもまず日常生活がおくれなくなるのだ。

 

もちろん不眠、めまい、吐き気、息苦しさ、のどが詰まっているような閉塞感など身体的な症状もつらい。

けれどもっと堪えるのは家事ができない、字が書けない、読めない、今日何を着たらいいかわからない、お風呂の入り方すら忘れてしまう。

そしてひどくなるとすべてが死へのイメージにつながる。

キッチンの包丁、ベルト、ストッキングはもちろんのことタオル、リボン、鉄棒などなんでも結びつけて、この世から消えたくなってしまう。

 

実家の母が何でこんなことを言ったかまだ聞けてないけれど「時間もあるんだし日記でも書いてみたら?」とすすめられ、震える手で書いた日記。(名前以外は原文のままです)

 

7月30日。

自分を強く持つ?というか落ちた時、息苦しい時、もし吐き気があった時。パニックにならず大丈夫、大丈夫と対処すること。

 

8月2日。

午前中は倦怠感がひどく横になっていることが多かった。情けないけど仕方ない。どうにか今はやり過ごすしかないんだ。

 

8月6日。

眠れない。なんだか辛くて動けない。何もできない。作ってもらったごはんを食べて、また横になる。

自分が落着かなくて何かしなきゃと洗濯物を取り込んで、押さえようのない寝ているだけの自分にパニックになった。

「ごめんとか気をつかわないで。料理できなくて寝ている人なんか世の中にいっぱいいるんだから」とはじめて★★(夫)におこられた。

 

8月7日。

うつうつとしている時、ドーンと重い時、目が回る時、震えてしまう時、のどの詰まる時、寝ているしかない時。自分が情緒不安定なんだって更年期なんだって自覚してパニックを時間の過ぎるのを待つ。

 

8月8日。

夜、発作。寝ていてもめまい。なんだよー更年期って。術後って。なにくそー。これは試練か?ほんとうにきつい。

 

こんな状態がさらに半年続き、内科、耳鼻科、胃腸科、心療内科に行っても改善せず、被害妄想や幻聴が出るように。

 

今では信じられない話ですが、冬の公園に薄着ででかけパトロールの方に声をかけられたりもしました。

 

人生はじめての職質。

「奥さん、さっきからふらふらして。どうしたの?」

 

2年たった今。

(まだ2年・・とも思うが)

その職質も笑い話となった。

 

そして、

普通に仕事に就いている。家事ができている。海外旅行に行けてる。

ブログ書けてる。TV見てボヤいている。夫と晩酌しながら笑っている。

なんとまぁ幸せなことか。

 

このタイミングであの時書いた日記が出てきて、ざわついていた私の心がリセットされた。

 

世の中の出来事に、また職場の理不尽に一喜一憂する。

それもいいんじゃないか?って。

 

 健やかでなにげない日常。それが一番すばらしい♡