私の今年の秋は「学びの秋」と決めた(^^)/
実際はGoToトラベルという誘惑を横目に、よだれを垂らしながらなんだけれども~👀。
休日はテキストやDVD、書籍など、学生の自宅学習のように少しずつすすめては、お茶を飲み・・・。時にはジェラート屋さんへ気分転換とか。
そんな日常が穏やかでいい。
話は戻ってその学びというのも、自分が患った「うつ病」の記憶を呼び起こし、からだと脳と神経のメカニズムを掘り下げていこう!という、タブーである話題だけれど、今の自分の欲求なんだから仕方ない。
でも学んでいくうちに憑き物が落ちていくというか、一枚一枚の皮がはがれていくようにあの時の自分がどうなっていたのかが、わかってきた。
そして、今日。
夕方まで3時間ぐらい空いてしまって「よし、あの場所へ行ってみよう」とあの時以来なんとなく避けていた近くて遠い場所へ。
やっと来られた、この場所。
ここは私が3年前の秋から冬、精神科へ入院することになるまで(うつ病と診断されるまで)訪れていた公園。
この時計、見てはため息ついて暗くなるまでトボトボ歩いていたっけ。
仕事にも戻れず辞めざるを得なかったし、身の回りの事や家事もパソコンも何もできなくなったけど公園を歩くことだけはできた。
・・・というか、時間だけはたくさんある毎日。
焦燥感のようなものにとりつかれて、歩いていないとおかしくなってしまいそうだった。
3年経って、とくに今はうつ病のことがよくわかってむしろ清々しさみたいなものを感じている。あの時白黒だった木の葉も赤い。
うつ病というのは、昔からよく「こころの病」と言われてきたけれど、現在は「脳の機能障害」ととらえたほうが、しっくりくるようだ。
そう、脳が機能していないからこの赤い色も正確に伝わらない。
晴れていてもどんよりしている。
そしてその脳の自律神経はカラダを調節する司令塔。
その自律神経には、
・活動するときに強く働く交感神経
・休息するときに強く働く副交感神経
が、あって、このふたつが交互にバランスよく働いている状態は健康な状態。
バランスを崩してしまったり、どちらかが機能していないと、それはよく聞く「自律神経失調症」という症状。
実際の訴えでいうと、
・寝つけない、眠れない(不眠)、早朝に目が覚める
・病院では異常なしと言われたのに頭が重い、痛い、めまい、耳鳴り
・食欲がない、お腹の調子がよくない、動いてないのに疲れる
・仕事や学校、家事など何事にも集中して取り組めない
・心臓の鼓動が早くなる(動悸)
・吐き気、息苦しい、閉塞感、過呼吸
自律神経失調症の段階ではカラダの不調であるため、病院へ行っても何もわからないケースがほとんど。
そういえば自分も、不眠、めまい、今まで経験したことがない心臓が裂けそうな動悸、あといちばん悩んでいたのは、喉に何かが詰まっているような息苦しさと吐き気。ぜんぶ、いっぺんに襲ってきた。
あの時わかっていれば王道の自律神経失調症だ!と、気づいたのに。
今になって、私を悩ませていた症状も「咽頭異物症」と「心因性嘔吐症」という、れっきとした精神科の病名がついていることを知った。
あの時、内科、耳鼻科、胃腸科では胃カメラも飲んだが全く異常なし。
思えば私の場合、子宮全摘の術後3か月だったから、すべて術後の不調だろ?みたいに言われて、はい、おしまい!だった。
結果、何もほどこさず術後は良好であるのに精神が悪化していく。
うつ症状に変化すると、
・笑えない
・喜べない
・集中できない、計算できない
・意欲がない
・興味がわかない、文章が読めない
・字が書けない、手が震える
遅くともここで、心療内科や精神科を受診し、きちんと服薬を始めるべきだと自分は思う。
さらに重症化して、
・死にたくなる、消えたくなる
こうなると、そのことだけが頭の中を占めてしまうのだ。
こういう何気ない木々も当時の自分には危なかった。
正直自分は、ここまでいってても「うつ病」だなんてこれっぽちも思っていなくて、あの時とにかく夫や母に迷惑をかけないように、早くこの状態から抜け出そうとひとり焦っていた。
いままで味わったことのない希死念慮が、声で、字で迫ってくるのをどうにかこうにか振り払い、特に母には平静を装っていた。
家にいると自分で自分を傷つけてしまいそうになるので、公園を歩いたりして彷徨っていた。しかもダウンの時期に半袖に薄いカーディガンという狂気の服装で。
ここが、まさにその時パトロールの人に声をかけられた場所。(人生初の職質)
せっかくだから写真撮ってきたよー、
なんてブログに載せるのもどうかと思う反面、今じゃ自分の負の遺産というか、笑い話になってるのだからまぁ、いいかな。
健やかなる証拠だ。
この秋の学びで、うつ病についてとってもわかりやすい例え話に出会った。
人のカラダを車に例えていて、なるほど!と思ったので最後に紹介します。
https://takuya-seikotsu.com/takuyaseikotsu_autonomicnerves-html/
より、引用させていただきました。
たとえば交感神経を車のアクセル、副交感神経をブレーキだとしてみます。
自律神経失調症になる前は交感神経が過剰な状態です。車で言えばアクセルを踏みっぱなしで速度もオーバーしている状態でしょう。このままではいつ事故が起きてもおかしくないですし、何より車だって壊れてしまいます。そうなる前にブレーキを踏んで速度を落としたり必要であれば止まったりします。
これが正常な状態。ところが交感神経が過剰になってしまうとアクセルから足を離せなくなります。体は異常を察知してブレーキを踏みますが、アクセルから足を離せないでいますからアクセルとブレーキの両方を踏んでいる状態が続きます。そのうちブレーキが壊れて止まることが出来なくなってしまいます。
これが自律神経失調症の状態。そのうち走り続けてきたアクセルも壊れてしまいまったく動かなります。この状態がうつ病です。
よく、なんでうつ病になっちゃったの?原因は何?
って、すぐ答えを求めようとしたがる人も多いけど、私は主治医に「風邪と同じようなもので、心身が環境に耐えられなかっただけ。誰でもなる可能性はありますよ」とさらっと言われた。
同時に、「風邪もそうだけど酷くならないうちに治療することや休めること。こじらせてからでは取り返しのつかないことになるのだから。」と、言ってくれた。
あと、うつ病のことを勉強していくうちに、結婚や出産、引越や昇進などおめでたい事や何かを達成したあとに起こる「荷下ろしうつ」なるものを知った。
自分の場合も確かに臓器を摘出するという非日常や、緊張感が続けば、脳も音を上げるだろう。
あんなに苦しかった日々さえも今はかけがえのない人生の1コマだったと思えた。
キンモクセイの香りやどんぐりが秋を告げる。
行ってよかったな。
あの時、こんな気持ちで秋を見つけにここへ来るとは想像もできなかった。
もうわたしは大丈夫。
これからは、誰かのためにもう少し学びを続けてみよう。