いま観ている「ミセン~未生~」という韓国ドラマ。
ジャンルは、会社組織の中の物語。いわゆるオフィスもの。
めずらしく恋バナがまったく出てこない。
働くということ、会社という閉ざされた組織の中の派閥や人事、昇進、そして上司や会社への造反・・・。
学歴社会の韓国の新入社員4人の若手男女の成長ストーリーでもあり、会社の中で部下はもちろん上司も少しだけ経験したことがある私は、かなり引き込まれている。
そんな中・・・・・・
私のすぐそばで、リアル「ミセン」が起こったのだ。
お歳は娘くらいと言ってもいい20代半ばの、女性。
お仕事ぶりも真面目で上司にも順従し、完璧すぎるぐらいの社員さん。
おばちゃんパートの私たちを信頼してくれて、仕事を振ってくれていた。
でも・・・
私の心の中では、そんな彼女を心配していた。
抱えすぎちゃってないか?
嫌な仕事、納得いかない仕事も引き受けてしまっていないか?
若かりし自分に重なって、こっそりタイムカードをみて驚愕する。
連日、夜中の1時2時まで残業していたのだ。
夏頃、様子がおかしかった。
テキパキ仕事を振ってた彼女が、涙目で倉庫へ小走り。
渡された書類にもミスが多い。
同じ書類が2枚あったり、足りなかったり。
ふたりだけになった時に「大丈夫?会社は守ってくれないよ。自分を大切にしてね。」と、自分の連絡先を渡した。
そして、私の良くない予感は的中。
古臭い言葉でいうと、プッツンいってしまったのだ。
彼女は心身壊してしまい、休職、そして先月末そのまま退職と聞かされた。
先月末、思いがけなくショートメールが届く。
「あの時はありがとうございました。いちど、お話する機会を作っていただけますか」
もちろん!
そして、彼女の親ぐらいのオバサンは考える。
彼女に信頼してもらってお仕事のパートナーとして歩んだ4年間の感謝を伝えられて、
しかも見ていると心が和むような優しい贈り物は、ないだろうか。
そうだ!お花がいい!
早速ネットで検索すると、私好みなアンティークな雰囲気の、くすみピンクのアレンジメントがトップページに載っているお花の宅配サービスをみつけた。
で、ひとめぼれで作ってもらったアレンジメント。
今日、届いた。
感動の一言♪
明日、自分の連絡先を大事に持ってくれてた彼女に2ヵ月ぶりに会える。
「貴女のお仕事ぶりには太鼓判を押すよ。でも、アクセルばっかり踏んでたら絶対だめだからね。」
いつぞやの自分に言い聞かせるように、お花と一緒にねぎらいの気持ちを伝えよう。