旅ゆけば~よろずな diary~

旅の記録と日々のあれこれを綴った日記です。

自動車事故。過失割合9対0って?足して10にならない片側賠償に落ちついた示談のお話。

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先月はじめのこと。

 

自分では防ぎようのない理不尽な事故にあってしまい、さらに相手が外国人であったり自分の非を認めなかったりで・・・

結局私のドライブレコーダーの映像が決め手にはなったのだけれど、保険屋さんとのやりとりに、けっこう疲れてしまったこの1ヵ月。

 

 事故の詳細はこちらを・・・
outblue69.hatenablog.com

 

やっと示談が成立し、私の車も修理に出せることになった。

なんとか年内にギリギリセーフ。

 

今日は、ホッとひと安心したところで、示談交渉のお話を書いてみようと思います。

 

交通事故の示談や保険のあれこれについては今まで無知に等しい自分であったけれど、今回は本当に勉強になるというか、鍛えられたというか・・・。

 

まず。

なんといっても過失割合。

それについては、こちらの保険会社の担当者さんから、

「停車している車にぶつかってきた場合は10対0になるけれど、お互いが走行中だといくら相手が全面的に悪くても、9対1に落ち着くのが普通。」

と言われた。

普通ってなんだよ?って思ったりもしたが、

つまり、走っているだけでも注意すべきことがあるので1割はこちらの落ち度を認めよということらしい。

いろいろなサイトを調べてみてもやはりそう書いてあったので仕方ないことなのかなーと思っていた。(相手に嘘をつかれて多少、いやかなり怒りもあったが)

 

でも、ここで素朴な私の疑問が!

 

「えっと・・・9対1ってことは、相手の車の修理代の1割もこちらの保険で直すってことですよね?」

「そうです。それは、納得いかない??」

 

前にも書きましたが、私は交渉事とかが超がつくほど苦手で。

「保険会社なんか、けんか腰でいかなきゃ駄目よ」っていう口や話術が達者な友だちを本当に尊敬していますが・・・

 

この事故についても、とにかく私の車が負担が少ないかたちで直ってくれればそれでいいと思っていたのです。

 

「ガツンといってやりなさいよー!」という声がどこからか聞こえます笑

 

でも、素朴な疑問としてついつい言ってみちゃったんです。

相手の車まで私の保険で直すのは気持ち的におかしいなと。

夫名義の保険の等級も下がるんだろうし。

 

「はい。相手の車まで直すのは納得がいきません・・・・」

 

「そうですか。それでは、カタバイで交渉していきましょうか?9対0ということで。」

 

「カタバイ?9対0?足して10にならないけど、どういうことでしょうか?」

 

 

カタバイ(片側賠償)とは

・事故当事者の双方に過失があるとしつつ、片方のみが損害賠償金を支払うこと。

例えば10対0と9対1でどうしても双方の主張が食い違い、埒があかない場合などの時に、ある程度早く双方の折り合いをつけるための方法。

 

つまり、

 

*加害者側の主張:過失割合9対1にして加害者が支払う賠償金を9割だけにし、被害者が支払う賠償金を1割にしたい

 

*被害者の主張:過失割合10対0にして、加害者が支払う賠償金を10割にし、被害者が支払う賠償金を0割(無し)にしたい。

 

このように、双方が譲歩せず交渉が頓挫してしまってまとまらないので、片側賠償という措置をとると、

 

*加害者は被害者に支払う賠償金が9割だけで良いかわりに、被害者から賠償金を支払ってもらえない。

 

*被害者は加害者から賠償金を9割しか支払ってもらえない代わりに、加害者に賠償金を支払わなくても良い。

 

なるほどー。

 

いちばん最後の赤い文が私の立場という事ね。

 

こうすれば、双方の希望がある程度満たされ示談も成立しやすい。

長引いて裁判になったり、いつまでたっても車が直せなかったりするよりはいいでしょ?っていうことなのかな。

 

ただゼロだからといって私の過失がないというわけではなく、過失は1割あるけれど、このカタバイという措置によって相手が私に対する損害賠償請求を放棄したということになるらしい。

それは気持ち的にはモヤモヤするけど、こちらの保険を使わないのだから等級も変わらない。夫名義の保険の等級は変わらないに越したことがない。

 

あと・・・・・なんといってもこれ以上気疲れしたくないもん。

「なにしろ相手が外国人なんでね」って電話口で聞くたびにやるせなくなっていたし。

 

事故の示談交渉って、もやもやしたり、クサクサしたりで、ほんと疲れる。

 

だから、お友達のお見舞いサプライズが、心に・・いや、お腹に沁みた(#^.^#)

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実家の70代母に言われた言葉も身にしみる。

「お互いのからだが何ともなかっただけ、良しとしなきゃ。」

 

母にあっぱれ!

自分には喝!

 

よし、安全運転でいこう、これからも。