ポルトガル・ロカ岬 にて
1枚の懐かしい写真。
以前にもこちらに書いたことがありましたが、私にとってポルトガルは、昔はじめてひとりで自力(フリー)で行った国なので、自分の中では特別な存在の国です。
KLMオランダ航空の安いチケットでしたのでアムステルダムで5時間つぶしドアtoドアで26時間・・・。
いよいよ到着だ~という時に、日本人が誰もいないアムステルダムからリスボン行きの飛行機の中から見たリスボンの夜景に涙がポロポロ出てしまった記憶があります。
そして10数年経った先日、部屋のそうじをしたら忘れかけていたこんなものが本棚のすみっこに。
そうだった。
その旅の計画は、なんと半年。
年末の旅行を夏から入念に計画していて、時間があれば予習予習。
予習にはガイドブック。
地球の歩き方やるるぶ、最近ではことりっぷなど様々なガイドブックを買ってきましたが、後にも先にも自作のガイドブックはこの時だけでした。
(しかも作った事すら忘れていました。)
それだけはじめてのひとり旅の計画にエネルギーを注いでたのかな。
そんな思いにふけりながら、自分の作った旅ノートのようなガイドブックをペラペラとめくってたのですが・・。
コレ、我ながら、なかなかいいかも~
って、自画自賛。
だってガイドブックって実際の街歩きで持ち歩くことを考えると何冊も・・ってわけにいかないし、それに地球の歩き方なんて内容は濃くて安心感あるけど、いらない部分もある。そして重い。
あと地図がすごく見やすいけど、るるぶの大きさだと大きすぎる。
ほどよく内容が充実していてなおかつ重過ぎずコンパクトなガイドブック。
そっか。自分で作っちゃえばいいんだ!
それぞれのガイドブックから必要な部分を切り取って貼って。
空いた部分にはネットで調べた追加情報を書き入れたり。
すぐ開けるように、インデックスもつけちゃったりね。
まるで学生に戻ったみたいに、
切っては貼り・・・をひたすら繰り返して。
ちょっと見てみましょうか(^_-)
例えば、『シントラの街に鉄道とバスで行こう』としていた時。
B5かB6ぐらいのサイズのこのノート。
左側の地図は、上部下部はそれぞれ2冊のガイドブックから切り抜いた。
どっちが役に立つか行ってみないとわからないから・・。
↓ これも入念に調べ上げたことがうかがえるページ。
いま見ると微笑ましいのですが、当時は必死だった。
そして実際に、無事窓口で切符を買って電車とバスでひとりで行けました♡
そのときの電車の切符。大切に持っています。
シントラ・ペーナ宮
空が、本当に青くてきれいだったな。
これは、そのあとの『日暮れまでにロカ岬へ』の計画。
ロカ岬は、バスで自力で行こうとすると、とっても不便。
バスが1時間に1本だったから、時計とにらめっこしながらドキドキの・・
じゃ~ん。
ユーラシア最西端の断崖絶壁。きれいだけどコワーッ。
でも、日本からこんな遠いところまでひとりで来ちゃった。
っていう、なんとも感無量の体験。
こういう、自力で行くのが大変な場所こそ、
自分でガイドブックを作りながら下調べしたのがとっても役に立ちましたね。
そして計画通り、帰りのリスボンまでは途中カスカイスという海辺の街までバスで行き、そこからはCPというポルトガルの国鉄で。
国鉄の路線図は、こんなふうにネットからプリントしてノートに貼り付けました。
あえて日本語無しにして、現地に慣れることも大事です。
なーんて言っときながら、右下CPに読み仮名(セーペー)ふってる(笑)
リスボン市内の散策向けには、こんな面白ページもありました。
食べたいものを切り取って、指さししてみようと思ったんですか・・ね。
アオい自分が、とってもカワイイ。
ワインも、こんなふうに書いていきましたが、結局ちゃんとしたレストランに入れたのは1回だけ。その時はセルベージャ(ビール)は言えたんだっけ。
ワインは結局、飲めずじまい。
リスボン市内も、地区ごとにまとめてました。
いま思えばもっと自由気ままに・・でも良かったのにね。
実際のリスボンは、本当にレトロで素敵な街でした。
まだ、消臭力CMもやってなかった頃ですよー(笑)
私ったら、計画通りに行けたらチェックまでしてる~~
このチェックをいれた『エッグタルトのお店でナタ(タルト)を5つ買う』という計画どおり実際に入店した、パスティスザ・ベレン。
それが夕食になっちゃった苦い思い出もあるけど、でもタルトすごく、美味しかった。
ジェロニモス修道院
朝のコーヒー飲み過ぎでトイレに行きたくて修道院で真っ先にトイレ借りた(泣)
自家製マイ・ガイドブック。
あの時は自分がスムーズに旅行できるようにと、
ただそのために何気なく作ったものでした。
もちろん、気ままに旅したい方には要らないし、今だったらスマートフォンもある。
でも一人旅のちょっぴりのさびしさを紛らわせてくれる時もあり、達成感や
お守りがわりにもなるような気もする。
いずれにしても、今は忘れられない思い出を刻んだアルバムとして、写真と一緒に大事な宝物。
ガイドブックに困ったら、手作りしちゃうのはいかがでしょう(^^)/